ソーシャルゲームと若者たち

右記はTwitterで見つけたつぶやき。本気で思っているのであれば、本当に良くない状況だなと感じる。

#NHKクローズアップ現代にてソーシャルゲーム利用者の少年の発言「リアルの世界では努力しても結果が出ないけど、ゲームの世界では努力をすれば報われる」が、とても気になる。数年前まで4億円、だがいまや年間2400億円のこの業界は、リアルで報われない人びとの願望を喰って成長してきた。— Ikuo Gonoïさん (@gonoi) 9月 25, 2012

リアルの世界では努力をしても結果が出ないというのは、やり方が良くないだけで自分にあったやり方が見つかればそれなりに成果はでる。リアルの楽しく辛いところは、自分にあったやり方が簡単には見つからない。自分にあったやり方はどれなんだろう、どうしたら自分は楽しみながら継続という努力ができるのだろうと模索しながらそれを見つけ出し、それによって自分という人がどういう人なのかを理解する時がくるものだと思う。

小手先でヴァーチャルの世界に入り浸り、そこで時間をかければいろいろうまくいくことを満足しているようでは、いつまでも自分自身に出会うことも理解することもできない。

そして更にまずいのは、そういう若者をターゲットにして金儲けをし、厚みのない人間を作っていってしまっているソーシャルゲームの今の展開が良くないと感じる。ソーシャルゲーム自体が悪いのではない。自律した人間がそれを楽しむのはいいと思うが、右記のつぶやきのようにリアルは努力が結果に結びつかないがゲームの世界では報われると思わせてしまうような提供の仕方が良くないと感じてる。

ゲームに依存している人には早く気がついて欲しい。みんな同じ人間なので、同じような結果が出せる素質があり、ただ、自分にあったやり方を見つけられていないだけで、そこを掘り下げる努力が大切だということを。