他人に腹をたてるのは自分が自分をそう仕向けてるから

僕が帰宅するとBoyとGirlはその日にあったことを話してくれるのですが、特にBoyはネガティブなことがあった時は、必ず相談してくれます。大抵お風呂に一緒に入っているときです。今日あったのは大人になってもあることで、いくつになっても気が付かなければ苦しむことだと思いました。

整頓係みたいなことをやっているようで、机やロッカーが汚かったり散らかっていたりしたら、それを注意するような役割とのこと。Boyもある一面は真面目なので、机やロッカーが散らかっているお友達に注意してあげるそう。しかし、お友達はきれいに整頓することもなく、いくら注意しても改善されないのですって。それが続くとお友達も注意されるのが嫌なので、嫌な返しをしてきて、Boyとしては面白くないようです。

相手への期待値が高いと、その期待値通りに相手がしてくれなければ、自分が不快に思うもので、そうならないようにするには相手の振る舞いを変えさせるのではなくて、自分の期待値の設定を低くしておくといいということを伝えました。

Boyからすると、自分の役割上、整頓していないお友達に注意をして、きれいにさせるところまでしなくてはいけないと思っていて、また、きれいにすることは普通のことだと思っていたはず。だからBoyのお友達への期待値は、下記のような感じだったのでしょう。

  • 整頓していないお友達に注意をする。
  • 注意されたらお友達は整頓をしなくてはならない。

しかし、お友達の立場で考えてみると、注意されても整頓しようがしまいが、その子の自由です。Boyが散らかっていると思ってもお友達の常識からするとそれは整頓してあるレベルにあるかもしれません。そうなると、Boyに注意されても、「いいじゃんこれで」になります。しかし、Boyは自分の期待値が満たされないことが続くと、お友達から無視されていると受け止めてしまいますから、面白くありません。

結局相手が動かなければ解決しないようなことを期待値として設定すると、満たされないことが多いので、不満を思うことが多いのです。

Boyには、整頓されていないと思ったお友達に注意するところまでは役割としてやることだけれども、相手がどう振る舞うかまで考えなくていいんだよと伝えました。自分の期待値を「注意すること」までにして、「きれいにさせる」まで設定しなければ嫌な気持ちにならないよね。という感じです。

じゃー、整頓していない人はどんどん汚くなるじゃない?って思ったようですが、その先のシナリオをイメージしてもらったら、「お友達は先生に怒られちゃうね」ということになりました。でもBoyは役割として注意までしているんだからちゃんとやるべきことをやってるから怒られないね、と。

期待値の設定が上手な人は、他人に腹をたてることがとても少ないので、平和なココロを持ち続けることができるのです。すぐにはできないかもしれないですが、説明は理解できたようなので、うまく自分のものにしてくれるといいなと思ったバスタイムでした。

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