我が子の集中力を高めるためには

子供って、勉強に熱心に取り組めないだけで、「集中力がない子」って烙印を押される気がします。でも、勉強に興味がわかないだけで、特定の遊びは集中して永遠やれたりしませんか?

僕自身、高校を出るまで勉強があまり好きじゃなくて、バスケットボールとスケートばかりやっていました。大学に入ると、勉強のやり方をようやく知ることになり、小学生から大学生の間で一番勉強したのは大学生の時だったという日本人では珍しい巡りあわせ。

僕は何をきっかけに勉強をするようになったかというと、塾の講師のアルバイトをしたのがきっかけでした。各学年で勉強ができる側の子ばかりのクラスと、できない子ばかりのクラスで構成され、僕はできない子ばかりのクラスをもってました。ちなみにできる子のクラスの方が先生の仕事としては楽でした。これやってあれやってというと、みんな一生懸命に取り組むし、殆どの場合正解にたどり着いてしまうので、問題を指示するだけで良い感じなんですもん。

さて、できない子ばかりのクラスというのは、頭が悪いというより勉強に興味を持てないから話を聞いてない。他の事を考えてしまう。こちらとしては試験はパターンばかりなので、これは覚えておかないと致命的とか、これを覚えていれば点に結びつくとかわかるので、それを教えますがやっぱり聞けてない。

「あーあ、ほんのちょっとここだけ耳を傾ければいいのに・・・」と思ったのですが、それってつまり点に結びつけるには今よりほんのちょっと真剣に授業を聞いて先生の言うことを聞けばいいだけってことだ、と気が付き、自分もそうしてみようと思ったのでした。

日中の僕は学生なので、その気づき以来、随分真剣に授業に耳を傾けていたなーと思います。結局その気づきから、勉強って結局先生の言っていることをどれだけ拾えているかにかかるんだと思ったのでした。

我が子が勉強に対して集中力がないことで親はひどく焦りますが、塾にどんどん行かせることが解決の道と思うのではなく、勉強に対して閉ざされているシャッターが何をきっかけにして自分から開くことができるのか、そのきっかけを見つけることが大切なのだと思います。無理強いするとわが子のシャッターはどんどん固く頑丈なものになっていきますから、自分から開くその時を信じるしかないのかなと思います。

ちなみに、この話は、最初から勉強がどんどんできる子、勉強に集中できる子には関係ありません。

また勉強だけに限らないと思います。運動が嫌いで勉強が好きという子なら、運動に対してシャッターが閉じているので、そこを自分から開くのを待ってあげることが大切で、親が無理やり運動のお稽古をさせると、運動に対するシャッターは固く頑丈なものになると思います。