台風の中、京都に車で向かったら大変な目にあった

うちの家族に良くしてくれていた親戚が先日亡くなり、葬儀のために京都まで車で行ってきた。運転ができる大人が3人いたので、22:00に千葉を車で出発。京都についたのはなんとその20時間後。途中、お腹がすくだろうと思って4合分のお米を炊いておにぎり握って持っていったけどそんなものでは足りない事態だった(;・∀・)

10600452_10203847603582129_1737297236420561018_n

しかし過去に類をみない大雨を振らせている台風が三重県に直撃。あと2時間程度というところ、三重県を走っている最中に高速道路が通行止めになり、下を走ることになった。しかし、沢山の車が高速を降ろされていて、かつ山に囲まれているせいか、あちこちが通行止めになっていたので、身動きがとれず。勘を便りに走ってみたはいいものの、バイパスで車の流れが止まる。バイパスなのでUターンもできず。バイパスの先はどうやら高速のインターがあるらしく、みんな高速道路の通行止めが解除されるのを待っているかのやぅ。

2014-08-10-14-52-30_deco

数時間車の中で寝ながら待っていたが、目が覚めると、いったい何時間後に開放されるのかを考えると不安になってきて、案の定、過敏性腸症候群発動。ナビをみても、ガソリンスタンドもなければコンビニもない。田舎ってすごい・・・って思いながら、このまま待っていても仕方がないので、大雨の中、歩いてみることにした。

大雨のバイパスを歩く機会に恵まれるなんてすごいと思いつつ、走っている時に窓の外に大きな体育館があったことを思い出し、市営の運動公園みたいなのなら自由に入れるかもと期待して探してみた。結果、15分くらい歩くと、見つかった西野公園。

武道場があってそこにトイレが。あぁ・・・神様ってやっぱりいる、ありがとうと感謝した。

車に帰ってまたお腹が痛くなる恐怖に苦しみたくなかったので、そこに居座ることに。台風のためか職員の人も1人しかいなく、僕より少し年上っぽい彼に渋滞で身動きが取れないバイパスのことを聞き出し、おそらく雨が弱くなるまではこのままであろうという情報を得て、妻にもLINE。既読にすらならないから寝ているらしい。。汗

それくらいしかできない状況だから、もうそれでいい。管理職員の彼はベンチのあるところへ僕を案内してくれ、TVの電源をつけてNHKで台風情報を見させてくれた。うーん、バイパスに入って身動きが取れなくなったのが朝7時、雨が弱くなるのは17時らしい(泣)

結局しばらくしてから僕は車に戻ったが、今度はGirlがトイレに行きたいらしく、再度雨風の中、Girlと一緒に同じ場所へ。車の中に携帯トイレがあったけど(下のリンクのようなやつ)、やっぱりアレを使うのは周りにトイレもなく、車を止めることすらできない状態にでもならない限り使う気になれないよねって、Girlの気持ちがわかったのでトイレに連れて行くことにした。

そんな天候の中、2往復半したので、もうオレ、服はびしょ濡れ状態。 今度はGirlとベンチに座り、TVの台風情報をしばらく見るという。。

2014_0<a href=

17時に下の道の通行止めは解除されたが、高速道路は解除されなかったので、下を走って京都へ向かいました。走り始めて最初に目に入ったファミマが天使すぎ。

当たり前にコーヒーが手に入ること、トイレがあること、車で走れる道路があること、市営の公園にたった一人でも職員がいてくれて鍵があいていたこと、なんかコレ以外にもあの時は沢山感謝した。福島で津波の被害にあって今も十分な生活のインフラが整っていない人たちもいるのだろうなぁと、災害によって苦しい思いをしている人たちのことを想った。当たり前のことと思っていることは、なんて恵まれていることなのだろう。

ところで、渋滞で身動きとれず10時間、1cmも車を動かさないでいた人々は、車の中で寝るなりしゃべるなり、Nintendo 3DSをするなり、静かに過ごしてた。以前、アメリカでこういう自体になっている映像を見たことがあったが、沢山の車がクラクションをならし、車からでてうろうろしてたり、騒がしい状態だった。福島の被災者の方々も海外メディアが驚いていた通り、モラルを崩すことなく、思いやりを持って毎日を過ごしていたが、レベルは違えど全くそんな感じだった。

日本人ってすごいよねw こんなモラルをもった人々に囲まれて生きているのも、オレってラッキーだって思った中のひとつ。